Amazon FBA在庫保管手数料とは？費用や注意点をプロが解説

AmazonのFBAは発送効率を高められるサービスですが、すべての商品を倉庫に送ればよいとは限りません。

アマゾン倉庫に納品すると在庫を保管する場所代が必要になります。

そこで支払う料金をFBA保管手数料と言い、これを正確に知らないとあなたも損をする危険性があります。

さらに、倉庫の保管では手数料のほかに延滞料金の発生するケースがあり、在庫を長い間放置すると大変危険です。

Amazon物販をやるなら、はじめるに、利用先となるAmazonの料金体や費用をきちんと把握しておく必要があります。

そこで今回は、FBA保管手数料の計算方法と注意点についてすべて教えますね！

AmazonのFBA保管手数料とは？

FBA（Fulfillment by Amazon）保管手数料とは、Amazonが提供する販売者向けサービスの一環であり、商品をAmazonの倉庫に保管しておくためにかかる費用のことを指します。

これは、販売者が自身の商品をAmazonのフルフィルメントネットワークに組み入れ、商品の受注から梱包・発送・カスタマーサポートまでをAmazonに委託する際に発生する料金です。

具体的には、FBA保管手数料は以下の要素に基づいて計算されます。

商品の大きさ 保管期間

商品の大きさ

商品のサイズによって保管手数料が異なります。

大きな商品ほど手数料も高くなります。

保管期間

商品がAmazonの倉庫に保管される期間に応じて手数料が変動します。

長期間保管されるほど、手数料も増加します。

FBA保管手数料には、商品の種類やカテゴリによっても差があります。

通常、売上や効率性を最大化するためには、商品の売れ行きや保管期間に合わせて適切な保管プランを選択することが重要です。

FBA保管手数料は、販売者にとって便益や利便性を提供する一方で、適切な計画と戦略を持って運用することが大切です。

商品の在庫管理や費用の最適化に注意を払いながら、顧客への円滑な商品提供を実現する手段として活用されます。

Amazon FBA保管手数料の算出式

商品をAmazonの配送センターに保管しておくためにかかる費用のことをfba保管手数料と言います。

AmazonではFBA保管手数料の請求に期間の区切があり、1月〜9月、10月〜12月で料金も異なります。

さらに小型・標準サイズ、大型・特大サイズ、納品している商品のサイズによっても異なります。

以下のおもちゃを例としてFBA保管手数料を算出してみます。

となります。

式のカッコ内は、{ (商品サイズ) / (立方メートル) } ×(倉庫保管日数 / 保管する月の日数)という解釈です。

FBA保管手数料の種類

FBA（Fulfillment by Amazon）保管手数料は、商品をamazonの倉庫に保管しておくために発生する費用ですが、商品の種類やカテゴリによって異なる種類の手数料が存在します。

以下に、主なfba保管手数料の種類を説明します。

長期保管手数料 標準保管手数料 特別なカテゴリーの保管手数料について

長期保管手数料

FBA（Fulfillment by Amazon）長期保管手数料とは、Amazonが提供する販売者向けサービスの中で、商品を長期間にわたってAmazonの倉庫に保管しておく場合にかかる追加料金のことを指します。

この料金は、商品が長期間にわたって倉庫に滞在することによって、倉庫スペースの効率的な利用を促進するために設けられています。

具体的には、FBA長期保管手数料は以下のような要因に基づいて計算されます。

保管期間 商品の大きさ

保管期間

商品がAmazonの倉庫にどれくらいの期間保管されるかによって料金が変動します。

通常、365日以上の長期間保管される場合にこの手数料が適用されます。

商品の大きさ

商品のサイズによっても料金が変わります。

大きな商品ほど手数料が高くなる傾向があります。

FBA長期保管手数料は、長期間在庫を持っておくことによる倉庫スペースの占有や商品の回転率の観点から設定されています。

販売者にとっては、在庫管理の最適化と顧客ニーズに合わせた在庫の適切な調整が重要です。

標準保管手数料

FBA標準保管手数料とは、AmazonのFulfillment by Amazon（FBA）サービスを通じて商品を販売する際に発生する、商品の保管に関連する基本的な費用のことを指します。

この手数料は、販売者が自身の商品をAmazonの倉庫に保管し、Amazonが注文の受注から発送までのプロセスを担当する際に支払う料金です。

特別なカテゴリーの保管手数料について

Fulfillment by Amazon（FBA）のサービスを利用する際には、一般的な商品だけでなく、特定のカテゴリーや商品タイプに対して異なる保管手数料が適用されることがあります。

これを「fbaの特別なカテゴリーの保管手数料」と呼びます。

特別なカテゴリーの商品は、その性質や取り扱いの難しさから通常の保管手数料とは異なる料金が設定されることがあります。

例えば、特別なカテゴリーには以下のようなものがあります。

大型商品 危険物や液体 高価な商品

大型商品

大きな家具や機器など、通常よりもスペースを多く占める商品は、そのサイズに応じて高い保管手数料が適用されることがあります。

危険物や液体

一部の危険物や液体は特別な取り扱いが必要であり、その保管に関連するコストが高いため、通常よりも手数料が高くなることがあります。

高価な商品

高額な商品や希少品などは、その価値を反映して手数料が設定されることがあります。

特別なカテゴリーの保管手数料は、商品の性質やリスクを考慮して設定されるため、一般的な商品の手数料とは異なる場合があります。

販売者は自身の商品がどのカテゴリーに該当するかを確認し、適切な手数料を把握することが重要です。

また、これらの手数料は商品の売価やマージンにも影響を及ぼすため、ビジネス戦略の立案においても考慮すべき要因となります。

他のFBAの利用にかかる２種類の手数料とは

そもそも、倉庫の利用には２種類の費用が発生することを覚えておきましょう。

具体的には、

在庫保管手数料 配送代行手数料

という費用です。

それぞれ詳しくみていきましょう。

在庫保管手数料

在庫保管手数料とは、先述のとおりAmazonの倉庫を利用する手数料です。

保管手数料は、システムの更新と同時に変動する場合があります。

公式サイトをチェックしたり、お知らせメールを見逃さないようにしましょう。

一度規約を読んだきりで安心していると、“知らない間に手数料が増えていた”ということもありますので注意してくださいね。

配送代行手数料

さらに、FBA保管手数料のほかにかかる配送代行手数料とは、商品を倉庫からユーザーに届けるための費用です。

Amazonではこの２種類の費用を合計してフルフィルメント by Amazonの手数料としています。

配送代行手数料については、コチラの記事で詳しく解説しています。

あわせてご確認くださいね。

Amazon FBA保管手数料の見積もりと確認方法

FBA保管手数料の算出式は複雑なため、暗算するとミスをする可能性もあります。

そこで、FBA保管手数料を正確に計算する方法について教えますね。

具体的には、以下のような手順です。

それぞれ詳しくみていきましょう。

fba料金シュミレータを使う 商品の販売価格を入力 請求額の確認方法

fba料金シュミレータを使う

見積もりにはFBA料金シュミレーターという、Amazonの販売にかかる手数料を自動で計算してくれるツールを使います。

初心者のうちはこのシュミレーターを使って、計算ミスや赤字のでない対策を行いましょう。

ではまず、FBA料金シュミレーターを開きます。

開いただけでは、まだ計算できません。

続いて商品を検索する必要があります。

ASINやJANコードを用いて入力すると正しい商品をヒットさせることができます。

この暗号のように見える数字がASINといい、Amazonで管理するための商品識別番号です。

入力を終えると、以下の商品とその寸法や重量が表示されます。

もし、サイズが一致しない場合でもAmazonの計測結果に従わなければいけません。

商品の販売価格を入力

商品が見つかったら、実際の販売価格を入力して計算しましょう。

今回は自己発送ではないため、シュミレーターの右側、FBA発送の場合に注目します。

ここで計算結果が表示されたらフルフィルメント by Amazonの手数料を確認します。

開いてみましょう。

そうすると、月間保管手数料と配送代行手数料が確認できました。

請求額を確認する方法

AmazonのFBA保管手数料は、毎月7日〜15日の間に前月分の計算を行い、次の決済時に請求されます。

最後に、請求額を確認する方法をお伝えします。

セラーセントラルの「レポート」から「ペイメントダッシュボード」を開き、「トランザクション」を参考にします。

直近１カ月の保管手数料を知りたい場合なら、サービス手数料を絞り込んだ後に対象期間の「過去～日間」で３０日を選択します。

そのように期間や対象を絞って検索できるため、見落としはないかこまかく確認しましょう。

Amazon FBA 保管手数料で気を付けること

じつは、Amazonに納品している日数が1年間となる365日を超えると、保管している商品に手数料が加算されます。

この手数料をFBA長期在庫保管手数料と言い、保管しているメディア商品以外の在庫に10cm x 10cm x 10cmあたり17.773円の手数料がかかります。

上記は新料金として2020年4月1日の在庫分から毎月15日の在庫一掃チェックより適用されます。

2020年3月31日在庫分に適用される手数料は、商品1点あたり月額10円になる場合もあります。

メディア商品については、現在も商品1点あたり月額10円の最低長期在庫保管手数料の対象です。

FBAに納品した際は保管日数を気にかけます。

もし長期在庫保管手数料が発生すると、売り上げを大きく損してしまいますよ。

結局、Amazonの手数料は高いのか安いのか、徹底解説している記事もございます。

ぜひコチラもご覧になってくださいね。

手数料削減のための戦略

オンライン販売において、手数料は収益を圧迫する要因の一つですが、適切な戦略を採用することで手数料を削減することが可能です。

以下は手数料を削減するための戦略のいくつかです。

在庫管理の最適化 商品のサイズと重量の最適化 長期保管手数料の回避 特別なカテゴリーの選定 プロモーションやキャンペーンの活用 送料の見直し

在庫管理の最適化

過剰な在庫を抱えると、保管手数料やストレージコストが増加します。

需要予測を活用し、必要最低限の在庫を維持することで手数料を削減できます。

商品のサイズと重量の最適化

FBAの手数料は商品のサイズや重量に影響されます。

軽量でコンパクトなデザインを採用するか、必要以上に大きな包装を避けることで手数料を抑えることができます。

長期保管手数料の回避

商品が長期間倉庫に保管されると、長期保管手数料が発生します。

定期的な在庫の見直しと、動態なプライシング戦略を通じて長期保管手数料を回避することができます。

特別なカテゴリーの選定

FBAの特別なカテゴリーは、通常よりも高い保管手数料がかかる場合があります。

カテゴリーごとの手数料を確認し、マージンを考慮して商品を選定することが重要です。

プロモーションやキャンペーンの活用

特定の期間に限定的なプロモーションやキャンペーンを活用することで、売上を増加させて手数料に対する影響を軽減することができます。

送料の見直し

発送に関連する送料も手数料の一部です。

運送業者の選定や契約の見直しを行い、送料を削減する方法を模索することが重要です。

手数料削減のための戦略は、継続的な分析と改善を伴うプロセスです。

ビジネスの成長に合わせて戦略を調整し、効果的なコスト削減を実現することが求められます。

要するに、「手数料削減のための戦略」とは、オンライン販売における手数料を効果的に削減するためのアプローチや手法のことであり、在庫管理、商品デザイン、カテゴリー選定などを最適化することで費用を節約する戦略を指します。

【まとめ】

いかがでしたか？FBA保管手数料について解説いたしました。

fbaの利用は便利ですが、すべての商品に適用すればよいというわけではなく、適切な商品や保管日数に気をつけないと手数料を余分に支払うことになります。

そのため、短い期間で売れる商品や数を売れる商品に利用するのがいいでしょう。

特に新品を販売する場合は、早く売り切るために値段を下げた方が売り上げの伸びる可能性もありますのでfba保管手数料をしっかり考慮します。

また、食品のような期限のある商品や大型商品を納品する場合は、手数料のほかに梱包状態にも気を使いましょう。

大型商品を納品する際の注意点をコチラの記事で詳しく解説しています。

あわせてご確認くださいね。